何しろ第一印象はその人に対する総合的な印象の大部分を占めます。

 

長い間関係を構築する、同じ所属などの間柄では、人格や能力などが後付けで第一印象を訂正していってくれることでしょう。

正確にいえば、その訂正にすら第一印象は影響し、それを覆すのはなかなかに困難を要するといわれます。でも、困難だけど、可能なんですよね、時間やその訂正する機会さえあれば。

 

訂正したいのにその機会も時間もないものの典型が面接です。

 

面接時、ドアを開けて挨拶し、お辞儀。

そして顔をあげて面接官と向き合うまでに要する時間はだいたい10秒~15秒です。

第一印象は6~7秒で決まるといわれますから、十分そこまでで決まってしまうんですよね。

 

だから最初は失敗は許されません。あとに全部響いてしまうのですから。

 

あなたの、入室してから後の話や、一挙手一投足に至るまで、全ては第一印象の影響を引きずります。面接官だって人間です。同じ対象に対しても、そもそもの印象の影響によって肯定的に受け取るか否定的に受け取るかで、最終判断にも変化があるはずです。

多くの採用担当者が「ある程度は入室してすぐに判断できる」と話すのにはこんなわけがあるのだと思います。

 

るる子は大学で心理学を専攻していましたが、面接でよく言われるものに、メラビアンの法則があります。

この法則によると、見た目の情報が印象の55%を占めるというんですね。

先ほど、あなたが入室後に話す、「話」についても言及しましたが、これも、話の内容ではなく、話し方、トーン早さなどの聴覚情報が大事なのです。これが印象のうち38%を決定づけるといわれるのですが、内容はというと、わずか7%なんですね。

 

なるほど、確かに。

 

余談にはなりますが、るる子は面接で、美肌や健康を保つ秘訣を問われ、うっかり「規則正しい生活」と答えてしまいました。

OLならそれもいいでしょうが、CAの面接で、です。

当然こう言われました。

 

「CAは、不規則な仕事ですが大丈夫ですか?」

 

内心真っ青になって焦りつつも、大丈夫ですと筋の通らない返答を笑顔でしたのを覚えています。内容的にはあきらかにNGな返答ですが、影響が7%だったからですかね?!

 

CAの面接を受けようとする方は外見をもちろん気にすると思いますが、これも、人に意見してもらうのがいいですね。

自分が見て「良い自分」と、人が見て「良い自分」には解離の存在する場合があります。特に服装と髪型については他人の意見は傾聴に値します。

 

それと、やっぱり自分の見た自分も大事です。特に動く自分をまじまじ研究する機会ってなかなかないですよね。

今はスマートホンなどで簡単に動画もとれますからぜひ自分撮りをお勧めします。

 

できればドアから椅子までの動き、表情のわかるように誰かにとってもらってください。

自分の部屋の外から、入室、椅子を一つおいて、「失礼します」と、さながら面接のように動いてみてください。

 

思ったよりぎこちなくで、正直いけてない自分がおそらく映ります。

少なくとも私はそうでした。もう少しスムーズにスマートに動いてしゃべっているつもりだったのに・・・!!

もちろん、納得いく映像がとれれば自信をもって面接に臨めるでしょうから、それもまたよし!ってことでぜひ撮ってみてください。

 

最後にもう一つ。

 

笑顔は筋肉です。

 

CAの仕事が一日おわると足より腰より、私はほっぺが痛かったです。

スッチースマイルをキープするには筋力が必要なんです。

 

ふいに撮られた自分の写真を見てみてください。

撮られてることに気づかないで映っているスマイルと、ポーズ決めてスマイルを作った顔に差があることがわかるでしょう。

両方参考になる素材です。

とにかくよくみて、笑顔に、左右不対象、偏り、ひきつりはないですか?

まずは自分の目で研究してください。

 

あなたがもし、右の口角の方が上がっているくせがあるなら・・・

 

鏡を見て練習して下さい。左のほっぺの筋トレです。

鏡で、一番きれいな笑顔のあなたを確認しながら、筋肉の動きを体で覚えてください。

 

面接官は、あなたに笑顔の確認をするための鏡を向けてはくれません。

 

あなたが体で覚えた筋肉の動きが、最高の笑顔を作りだすのです。