順天堂医院(東京都文京区)では、4月6日に、50年前に新生児の取り違えが起こっていた可能性が極めて高いと発表しました。
DNA検査によって母親とDNA検査を実施したところ親子関係が存在しなかったというものですが、本当に、子育てというのは母親にとっては自らの命と、やりたいことも休みたいときもすべてを削って行う、ある種命がけの作業ですから、取り違えがわかった時のご本人はもちろん、お母様の衝撃たるや、想像もできないものであったと思います。

 ただ、他人がどうこう言える問題ではないのですが、なぜ50年もたって、検査をするに至ったのでしょうか。経緯がわからないのでなんともいえませんが、通常そのようなことは行わないと思うので、なんらかの違和感を抱えてこられたのでしょうか。

それとも、事故や病気などで血液型を偶然知り、突然降ってわいた疑問だったのでしょうか。

病院では、50年以上経っていることを考慮して、現在の関係を壊さないよう、当時のカルテからある程度取り違えの相手方について対象者が絞れはしたけれど、病院からは伝えないことにしたそうです。

ただ、このようなニュースが出てしまったからには、50年前にお子さんを順天堂医院で出産したお母さまたち、そしてそのご本人たちなど、心中穏やかでない方が沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

可能性の高い相手方のご家庭を平穏に、と願うのもとてもよいことだと思いますが、かなり多くのご家庭に一抹の不安を与えかねないような気もします。だからと言って知らせればいいかというと必ずしもそうともいえないとも思うので、対応が難しいですね。

何年かに一度、必ずと言ってよいほど取り違えについてはニュースがあります。さすがに最近の出産では徹底されて、起こっていないのかもしれませんが、二度と、起こらないことを願います。

でも、そもそも本当の親でも愛情のない人は世の中に沢山いますし、里子、養子をとても大事に育てる人もいます。
取り違えなどもない全てのケースにおいてもいえることは、その生まれた子をちゃんと愛してくれる人のところで、きちんと慈しまれて育ててもらえるよう、ご近所づきあいや、地域ぐるみ、行政、ボランティアなど色々なサポートの目が子供に向く社会が
できればいいなと思います。

こどもや、母親が幸せになれる社会がいいですよね。そうすることで、未来の大人も幸せになれると思うので。
私はそんなことを願い、母親や、普通に社会で働くにはちょっとだけ不器用な人たちが幸せに働ける会社作りを目指して
小さな会社の経営に日々奮闘しています。