前回につづいて面接対策です。
面接の合否を決める重要な部分は始めの数秒にあります。
そこで、おじぎも美しく好印象にこなしたいものです。
おじぎを本気でするには、つま先に、耐える力が必要です。
というのも、もっとも美しいと言われる、背中を伸ばして腰から体全体を二つ折りにするような形でお辞儀をするのは、重心的にはとても不自然な形なのです。
少し背中をまげてぺこりとする方がはるかに楽なのですが、これでは美しく見えません。
今回も動画をとることをお勧めします。
体の横から撮影できるようにセットし、腰を頂点として、直線が2本、頭の方向と足の先までのびるようにお辞儀できているか見てみてください。
また、手はおへそより少し下にキープし、お辞儀をして、膝の方までずれないようにします。また、指はそろえて第二関節くらいまで重ねましょう。
CAの面接をうけようという人の中にはいないとは思いますが、最近のかわいらしい女の子は、ペンギンのように手が横に開いたままお辞儀をする人もいますね。
普段はかわいらしいとおもいますが、面接ではNGです。
それと、コンパニオン立ち、モデル立ちなどといわれる、足が細く美しくみえるよう斜めに立つ立ち方は、記念写真などにはよいのでしょうが、これも面接では不自然です。
面接官にむかってまっすぐ足をそろえましょう。
今度は、まっすぐ立っているときに、背中を軽く壁につけるような位置に移動し、おなじくカメラを横から映るようセットしましょう。
お辞儀をしたときに、背中と壁の間に腰を頂点とした空間ができますね。
その角度の開き具合で、お辞儀には3種類があると言われます。
<会釈>
背中と壁の角度が15度程度になるよう浅くお辞儀をします。
廊下や道などですれ違う際に心がける角度です。
面接の際には、面接室の中だけが面接ではないことを肝に銘じましょう。
廊下ですれ違う全ての人が面接官だと思ってください。
少し端に寄り、道をあけて、通り過ぎる人に「おっ?」と思わせるほど美しい会釈をしてみてください。
その人が、あなたの番になったときに、意外にも面接官かもしれません。
目線は真下ではなく少し先をみるようにするときれいですよ。
<敬礼>
面接で活躍するのが、これですね。30度程度、会釈よりも少し深くお辞儀をします。
4カウントをセットにして動いてみましょう。
1で体を倒し、2で倒したまま少しキープ。そして3,4で体を起こします。
倒す時よりも少しゆっくりと体を起こすことで動きが優雅に見えるのです。
目線は会釈よりは少し手前、足元よりは少し先の1、2メートル先をみるといいでしょう。
お礼を言うときにも使ってみてください。
<最敬礼>
お詫びや、特別に上位の人への挨拶などに使われます。
最も深いお辞儀であり、背中と壁の角度は45度程度です。
目線は足元まで落とすようにしてください。
これもやはり体を起こす時の方が倒す時よりゆっくり動かす方が美しく見えます。
お辞儀だけでもずいぶん考えることがありますよね。
でも、大丈夫。
前回お話ししたように、雰囲気や口調、最初の印象さえ頑張って良いものを伝えられれば、つい緊張して支離滅裂なことを言ってしまっても大して影響ないのですから。
でもそのかわり、始めの数秒と、声のトーン、全体的な雰囲気ではビシッと決めたいものですね。